営業職から派遣社員へ

ある営業職に就職していた私。その営業職は店舗でお客様を相手にするものでした。お客様の前では、いつでも礼儀正しく、美しく、気品を持って。それがその会社のポリシーでした。そのポリシーに私も誇りをもって働いていました。ある会社の営業職から派遣に転職しました。その際のことをまとめてみます。

この時代でもある男尊女卑

店舗の営業というのは基本上司がいません。 店長はいますが一人一人が個人営業主のような感じで、営業成績は全て個人別で計上されていました。 なので人事権などすべての権限は店長ではなくそのエリア担当のエリア長が持っていました。

エリア長は40代男性。 いくつかの店舗を掛け持ちしているので会うのは月に一度か2か月に一度程度です。

ある時、同じ店舗の先輩女子が妊娠しました。 幸いつわりは軽く、出産まで勤務できるようでしたし本人もそれを希望していました。

お腹が目立ち始めた頃、エリア長が来ました。 そしてその子に言ったのです。 「そんなみっともないお腹でお客様の前に出るなんて」と。

愕然としました。 そんなことを言われるなんて信じられませんでした。

しかし、周りを見てみると子どもを産んでもなお働いているのは、ご実家で親と同居している人が一人だけ。 育休もまともに取れない職場だったので当たり前と言えば当たり前です。

あとは辞めていくか、無理して続けて離婚のうえシングルマザーになった人のみ。あとは全員独身です。

「ここは一生働ける場所ではない」

そう思いました。

妊娠準備に向けて

子どもが欲しい。 そう思い始めた頃営業職を退職しました。

エリア長の考え方が間違ってはいるのですが、その考え方に洗脳されている職場にこれ以上いても妊娠機会を逃すと思ったのです。

妊娠することが第一目標だったので正社員は対象外でした。 正社員で採用していただいてもすぐ妊娠では迷惑が掛かりすぎます。 そこでこちら側の都合も合わせやすい派遣で仕事を探すことにしました。

派遣社員として採用

派遣の仕事はすぐ見つかりました。 営業職でお客様と接していたのが即戦力として評価していただけたようです。

派遣先は小さな会社でした。 男性7割、女性3割。 色々な年代のかたがいらっしゃいました。

その中で産休育休を取っている女性社員もいました。 男性のほうが多いからか、産休育休を取る女性を気遣う空気がありました。

前の営業職はエリア長以外は全て女性だったので、同性だからこそ妊娠による体調不良に厳しい空気がありましたが、この派遣先はとてもアットホームでした。

この派遣先で私はのびのびと仕事をさせていただけました。 そして1年後妊娠が分かり、次の更新で更新終了でお願いしますと伝えました。

派遣は期間が決まっているので辞める時も辞めやすいのが利点です。 引き留めていただけましたが、それ以上に祝福していただき無事一年半後に契約終了となりました。

正社員と派遣社員をうまく使い分ける

安定を考えると正社員がもちろんいいのですが、その分束縛されるものもあります。 私の場合はマタハラで、もしそのまま在職して先輩たちと同じような扱いを受ければ訴訟すれば勝てるレベルだと思いますが、そこまでの時間をかける意味もないと思いました。

派遣社員は安定していませんが、その分こちら側からも選ぶ権利がはっきりとあります。

私の場合は妊娠したいというはっきりとした目標がありました。 その目標を貫きつつ就職するのに、派遣社員という選択はベストだったのではないかと思います。

正社員がいいのか派遣がいいのか、はたまた契約社員がいいのかパートがいいのか。 それは本当に人それぞれで、その時その時でベストチョイスは違ってくるのだと思います。