銀座で派遣ホステスのアルバイト

銀座で派遣ホステスのアルバイトをしたことがあります。身近に銀座で働いている年上の女性がいたこともあり、若い頃に一度銀座で働いてみたい、と物心ついた頃からずっと思っていました。でも特定のお店で働くとなると、お給料はいいかもしれませんが、お客様と外で食事をしてから一緒に店に出勤する同伴出勤や、お店が終わった深夜にお客様と遊びに行かなければいけないアフター、着物で出勤しなければいけない着物デーなど、さまざまなノルマが課せられて大変だという話も聞いたことがあったため、そのようなしがらみがない形で働くことはできないものだろうか、と思っていました。

そんな時にたまたまインターネット上でホステス専門の派遣会社が存在していることを知り、メールで連絡をしてみました。折り返し連絡があり、新橋にあるオフィスで面談、面接を受け、採用というよりは「登録」という流れになりました。私が感じた限りでは、面接の時点で不採用になるケースはほとんどなかったのではないかと思われます。

お給料は日払い、週払い、月払いから選択でき、一度決めると後から変更することはできませんでした。日払いは手数料を多く取られる形だったため、ほとんどの人が週払いか月払いを選択していたと記憶しています。私自身は月払いを選びました。出勤する日も自由に選ぶことができ、事務の女性が木曜日か金曜日になると翌週のスケジュールを確認してきました。

仕事内容は、銀座にあるクラブ、ラウンジ、バーでの接客業で、いわゆる水商売ということになります。お客様と同じお席に座り、お酒を作ったり、お話をしたり、お店によってはカラオケを一緒に歌ったりします。時間は午後8時半から11時半までの3時間で、時給は2500円でした。夜のお仕事だけをしている方もいましたが、昼間は学生さんやOLさんをしている方も多く、主婦の方もいました。

少し広めのオフィスは女性たちの待機室も兼ねていて、契約しているお店から「女の子をお願いします」という連絡が入ると、待機している女性が1人、また1人、とお店に向かいます。大抵は前日までに連絡が入っているため、午後8時少し前に出勤してホワイトボードを見ると、お店の名前の横に在籍している女性の名前が書いてあり、その日に行く場所は決まっている、というパターンです。

日によっては、お店の数よりも出勤している女性の数の方が多い、ということもありますが、そのような場合は特定のお店に割り当てられなかった女性たちは午後8時半を過ぎてもオフィスに残り、どこかのお店から急に派遣の要請が入った場合に備えて待機します。11時過ぎまで待機してもどこからも要請が入らない場合は、派遣会社から交通費の名目で1000円をもらえます。女性によっては、お店側から気に入られて毎日のように指名が入ることもありますが、逆に、あの子はもう派遣しないでほしい、という具合にNGを出される場合もあります。複数のお店からのNGが重なると、派遣会社側からも注意されるため、女性の方から自発的に辞めてしまう流れになることが多いです。

私の場合はトータルで半年ほど登録をしていて、週に3日の割合で働いていました。が、もともと水商売の接客にそれほど向いていなかったようで、残念ながら3つほどのお店からNGを出され、それを聞かされた日に辞めることを決めました。単純計算で1日7500円として、1カ月に9万円ほどの収入でした。時給そのものは高時給でも、働くことができる時間が短いので、フル出勤した場合でも、トータルの金額はそれほど高額にはなりません。ノルマはないけれど稼ぎもそこそこ、というのは実際のところです。

ノルマがない点以外のメリットとしては、いろいろなお店を覗くことができる点でしょうか。銀座のお店と聞くと、いわゆる高級クラブを連想してしまうことが多いですが、大半のお店は規模も小さく、ママさんと数人のホステスさんで切り盛りしています。次から次へとお客様が来て大繁盛しているお店もあれば、閑古鳥が鳴いているような寂しい雰囲気のお店もあります。銀座で働いてみたいけれど、実際に働くお店を決める前にいろいろなお店を覗いてみたい。そんな方にはおすすめの形態かもしれません。